結束バンドはベルト部分と四角いキューブ型のヘッド部に分けることができます。ヘッド部は中空の四角になっていることが一般的です。この構造はベルトをしっかりとホールドできる最小の大きさで作られています。丸にすると強度の関係から四角よりも大きくなってしまいます。
中空の中は、ただの空洞ではありません。ベルトを差し込んだときに出来上がる輪っかの内側になる方に片持ちのツメが付いています。ツメの先端にはノコギリ状の突起があり、ベルトの内側に当たる部分に均一に並んでいる突起と一致する構造となっています。片持ちなので動くときは、足踏みスイッチのような動作です。
ベルトの突起が当たるときは沈み、くぼみになったらしっかりと密着します。逆に動かそうとすると一緒に動いて離れません。これで結束バンドの特徴である一度絞ったら緩まないという動作を実現しています。結束バンドの大きさはベルトの大きさによって決まります。
ヘッド部分はベルトをしっかりとホールドできるように同じ比率の四角で構成されます。厚さについてはツメの稼働できる長さによって決まりますが、厚みがあれば強く固定できるという単純なものではありません。強度は素材によっても変わりますが、ツメの動きの滑らかさと強度の折り合いがつくところで決定されます。ヘッドは一方向にしか機能しませんが、ツメを沈んだ状態に固定できればベルトを外すことも可能です。
ツメに負担がかかるので、このようなことをした結束バンドは使わない方がいいでしょう。