lanケーブルのシールドで用いられている素材の種類

lanケーブルのシールドには、外部からのノイズを遮断して通信品質の低下を防ぐ効果があります。家電量販店で販売されているlanケーブルのシールドで用いられていることが多い素材はアルミニウム箔ですが、製品によってはよりノイズ低減効果をあげるために、アルミニウム以外の素材が用いられています。例えば、ノイズビートテープと呼ばれる製品は、lanケーブルのシールド材によく用いられている素材の一つです。これは樹脂フィルムに磁性箔を積層させてつくられたテープで、これが内部に巻きつけられたケーブルは放射ノイズと外来ノイズの両方で高い低減効果を得られます。

2010年代前半には、マグネシウムをシールド材に使用したlanケーブルが発売されるようになりました。製造技術が特許となっているため、製造しているメーカーは2021年8月現在で1社しかなく、規格もカテゴリー7のものしかありません。メーカーでは、マグネシウムで保護することによってアルミニウム箔を用いた場合と同等以上のノイズ低減効果を発揮し、従来のカテゴリー7のケーブルよりはるかに高いパフォーマンスを実現したとしています。今日、市販のlanケーブルのシールド材として用いられているのは、以上の3種類です。

今後、より高速の通信規格が登場し、ノイズの問題がクローズアップされれば、新素材で芯線を保護したケーブルが開発され、我々が使用できるようになる可能性があります。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です