結束バンドを結束した後の余ったストラップ部分は、通常は邪魔になるので切断するのが一般的です。ヘッド部から出たストラップを余りなくカットしてしまうと、結束が解けてしまうのではないかと懸念される方も多いかと思いますが、基本的に余ったストラップを完全に切断しても結束が解けることはほとんどありません。ただし、余ったストラップ部分はきちんとカットしないと、切断面が鋭利になってケガの原因になりますし、隣接するケーブルを傷つけてしまう恐れもあります。また、余ったストラップ部分の切断に最も適している工具は、結束バンド専用の切断工具です。
結束バンドに特化した工具なので、切断作業をスムーズに行えますし、切断面が鋭利になる心配もありません。しかし、一般家庭でわざわざ専用の工具を購入するのは現実的ではないでしょう。結束バンドの切断に使える工具で、一般家庭でも比較的用意しやすいものとしてはニッパーが挙げられますが、ニッパーであれば何でも良いというわけではありません。ニッパーは、大きく針金などをカットする際に使用する強力ニッパーと、配線などをカットする際に使用する電工ニッパーの2種類に分けられるのですが、結束バンドをカットするのに適しているのは電工ニッパーです。
強力ニッパーは、歯の部分が山なりとなっているので、よほど注意していないと切断面が鋭利になってしまいます。一方の電工ニッパーは、歯の部分が平坦になっているので、切断面が平たくなってケガのリスクを軽減することが可能です。